ひとと動物のかかわり研究会リレーエッセイ
 人と動物のより良い環境作りを目指して、いろいろな思いをみんなで綴っていく、リレー・エッセイのページを作りました。このページで「ひと」と「ひと」の輪を広げていこうと思います。
 リレー・エッセイのルール: このページに執筆を依頼された方は、執筆後、次にバトンを渡す方を見つけます。そして、研究会の活動を伝え、エッセイの執筆をお願いします。エッセイのテーマは自由です。日常の生活で思うことや伝えたいことを綴って下さい。

−難しい課題−


 最近、子供に関する様々な問題が新聞やTVなどでよく話題になっている。自分が子育てをするようになってから、こういう話題にどうしても気を取られる。どういう問題であれ子供のすることには親にも責任があると私は思っている。この世できちんと生きていける人間に育ててあげたい。しかし、子育てに完全なマニュアルがあるわけではないし、子供は兄弟姉妹でも一人一人皆違うのだから難しい。その上、自分だって駄目な所はたくさんある。考えている暇などない位にどんどん子供は成長し、良いことも悪いこともどんどん吸収してしまう。逆に子供に毎日色んなことを教えられているようにすら感じることがある。TVからふと聞こえる話題に、果たして自分はちゃんとできているのかちょっと心配になったり、反省したりする。
 そんな中で、子供の優しい気持ちを垣間見るとうれしくて感動してしまう。それは日常の中に散りばめられている。人と接している時だけでなく、動物の世話をするときに見せるちょっとした仕草や、庭に咲いた花に話しかける言葉や、その時の表情などにも表れている。笑顔にだけではなく、泣いている顔にも。そこにはいつも「生命」が感じられる。自分以外の「生命あるもの」を大事に思う気持ちである。そして、そんな気持ちを持つように育ってくれた事が分かると、少し安心するのである。
 ここで気になるのは、その気持ちをどう表現するかである。例えば、きれいな花が咲いているから採って帰るとか、気に入った動物を勝手に家に連れて帰って飼ってしまうというのには何だか違和感を感じる。花や動物にもこの地球で自由に生きる権利がある。人間にもある。互いに攻撃することもある。たくさんの生き物がその微妙な距離を保ちつつ生きている。人と人、人と他の生物、どちらの関係においても、その微妙さは同じだと思う。その中を生きていく方法は、それぞれが様々な経験を経て考え、身に付けていくしかない。そしてそれは死ぬまで続く作業である。子供たちは、これからたくさんのことを経験するだろうけれど、その経験の意味をどう消化していくかは小さいの頃の親の導きに依るところが大きいと思う。その微妙さを子供たちに感じてもらうにはどう伝えていけば良いのか。難しい課題である。 

                                                                    Chos

【自己紹介】

ペンネーム:Chos
自然豊かな長野県のとある町に暮らす。子育て奮闘中の主婦。

 

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